24 歳の女性。上顎左側第二小臼歯の冷水痛を主訴として来院した。2 週前から、冷…
24 歳の女性。上顎左側第二小臼歯の冷水痛を主訴として来院した。2 週前から、冷たいものがしみるようになったという。自発痛と打診痛は認めない。診察と検査の結果、インレーを除去後、生活断髄を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 22A)、エックス線画像(別冊No. 22B)、髄室開拡時の口腔内写真(別冊No. 22C)及び髄室開拡後にある処置を行い、止血した後の口腔内写真(別冊No. 22D)を別に示す。次に使用するのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 裏層器止血後、断髄面に覆髄剤を貼付し裏層するために裏層器を用います。
- ⑵ 有鈎探針有鈎探針は齲窩や窩洞の診査に用いる器具で、止血後の操作では用いません。
- ⑶ ゲーツグリッデンドリルゲーツグリッデンドリルは根管口の拡大に用いるもので、根部歯髄を保存する生活断髄では用いません。
- ⑷ 平頭裂溝状スチールバー平頭裂溝状スチールバーは窩洞形成に用いるもので、断髄面の処置には用いません。
- ⑸ スプーンエキスカベータースプーンエキスカベーターは冠部歯髄の除去などに用いるもので、止血後の次の操作ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。写真は提示されていませんが、生活断髄(生活歯髄切断)は、冠部歯髄を除去して根管口部で断髄し、止血を確認した後、断髄面に水酸化カルシウム製剤やMTAセメントなどの覆髄剤を貼付し、その上を裏層・仮封して根部歯髄を生活状態で保存する方法です。止血後の次の段階は覆髄剤の貼付であり、そのために裏層器(充塡器)を用います。有鈎探針は齲窩の診査、ゲーツグリッデンドリルは根管口の拡大、平頭裂溝状スチールバーは窩洞形成、スプーンエキスカベーターは冠部歯髄の除去などに用います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成