嚥下障害を訴える舌腫瘍術後の患者に装着した装置(別冊No. 23)を別に示す。こ…
嚥下障害を訴える舌腫瘍術後の患者に装着した装置(別冊No. 23)を別に示す。この装置を用いて行われるのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 経済的アプローチ経済的アプローチは摂食嚥下リハビリテーションの分類として用いられません。
- ⑵ 心理的アプローチ心理的アプローチは心理面への支援で、装置による機能補助とは異なります。
- ⑶ 代償的アプローチ装置で舌と口蓋の接触を補い、失われた機能を代償する代償的アプローチです。
- ⑷ 治療的アプローチ治療的アプローチは訓練によって障害された機能自体の改善を図るもので、装置による補助とは異なります。
- ⑸ 環境改善アプローチ環境改善アプローチは食事環境や介助方法を整えるもので、口腔内装置の装着とは異なります。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。写真は提示されていませんが、舌腫瘍術後の嚥下障害に装着する装置として、舌接触補助床(PAP)が考えられます。PAPは口蓋部の床を厚くして口蓋の位置を下げ、運動範囲が制限された舌が口蓋に接触しやすくすることで、食塊の送り込みや嚥下圧の形成を補います。これは障害された舌の機能そのものを改善するのではなく、装置によって失われた機能を補う代償的アプローチに当たります。訓練で機能の改善を図るのが治療的アプローチです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成