39 歳の女性。かかりつけ歯科医で指摘された下顎左側臼歯部のエックス線不透過像の…
39 歳の女性。かかりつけ歯科医で指摘された下顎左側臼歯部のエックス線不透過像の精査を希望して来院した。自覚症状はなく、腫脹も認めない。初診時のエックス線画像(別冊No. 22A)と歯科用コーンビームCT(別冊No. 22B)を別に示す。疑われるのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 歯牙腫歯牙腫は10〜20代の若年者に多く、歯の萌出障害を伴って発見されることが多い病変です。
- ⑵ 硬化性骨炎硬化性骨炎は失活歯の根尖部に、慢性炎症への反応として生じる不透過像です。
- ⑶ 線維性異形成症線維性異形成症は若年者に多く、顎骨の膨隆とすりガラス状の像を示します。
- ⑷ 化膿性下顎骨骨髄炎化膿性下顎骨骨髄炎は疼痛や腫脹、発熱などを伴い、無症状ではありません。
- ⑸ セメント質骨性異形成症中年女性の下顎に好発し、無症状の不透過像として偶然発見されることが多い病変です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。画像は提示されていませんが、中年女性の下顎臼歯部に偶然発見された無症状のエックス線不透過像で、腫脹もないことから、セメント質骨性異形成症が疑われます。本症は中年以降の女性、特に下顎に好発し、根尖部周囲に初期は透過像、成熟すると周囲に透過帯を伴う不透過像を示します。生活歯に生じ、無症状で経過観察が基本です。歯牙腫は若年者に多く、硬化性骨炎は失活歯の根尖部、線維性異形成症は膨隆を伴うすりガラス像、骨髄炎は疼痛や腫脹を伴います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成