Eichner 分類C 2 症例の義歯装着者が定期検診のために来院した。咬合状態…
Eichner 分類C 2 症例の義歯装着者が定期検診のために来院した。咬合状態と義歯床粘膜面の適合状態には問題を認めなかったが、Saxon テスト(基準値:2 g 以上/ 2 分)を実施した結果、1.5 g であった。Saxon テストの結果から高くなっていると考えられるのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 味覚閾値唾液が減ると味物質が味蕾に届きにくくなり、味覚閾値が高くなります。
- ⑵ 食塊形成能唾液が減ると食物をまとめにくくなり、食塊形成能は低下します。
- ⑶ 義歯の維持力義歯の維持には唾液の界面張力や吸着が関わるため、唾液の減少で維持力は低下します。
- ⑷ 齲蝕の発生確率唾液の自浄作用や緩衝能、再石灰化作用が低下し、齲蝕の発生確率が高くなります。
- ⑸ 口腔粘膜湿潤度唾液分泌が減少すると口腔粘膜は乾燥し、湿潤度は低下します。
解説
正解は⑴と⑷です。Saxonテストはガーゼを2分間噛ませて重量の増加から刺激時唾液分泌量を測る検査で、基準値は2分間で2g以上です。1.5gは唾液分泌の低下を示します。唾液が減ると味物質が溶解して味蕾に届きにくくなるため味覚閾値が高くなり、唾液の自浄作用、緩衝能、再石灰化作用が低下するため齲蝕の発生確率も高くなります。一方、食塊形成能、義歯の維持力(唾液による吸着)、口腔粘膜の湿潤度はいずれも低下します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成