8 歳の女児。受け口を主訴として来院した。切端咬合位をとることができない。初診時…
8 歳の女児。受け口を主訴として来院した。切端咬合位をとることができない。初診時の顔面写真(別冊No. 25A)、口腔内写真(別冊No. 25B)及びエックス線画像(別冊No. 25C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。適切な治療方針はどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 上顎前歯の唇側傾斜上顎前歯の舌側傾斜が主な問題ではなく、上顎前歯の唇側傾斜は本例の治療方針とされていません。
- ⑵ 下顎前歯の挺出抑制下顎前歯の挺出を抑えて被蓋の悪化や下顎の前方回転を防ぎます。
- ⑶ 上顎骨の前方成長促進上顎骨の劣成長が主体ではないため、上顎骨の前方成長促進は本例の治療方針とされていません。
- ⑷ 下顎骨の前方成長抑制下顎骨の過成長による骨格性反対咬合に対し、前方成長の抑制を図ります。
- ⑸ 上顎両側第一大臼歯の遠心回転上顎第一大臼歯を遠心回転させ、臼歯関係の改善を図ることが方針とされています。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵、⑷、⑸です。画像とセファロ分析は提示されていませんが、8歳女児の反対咬合で切端咬合位をとれないことから、機能性ではなく下顎の前方成長が大きい骨格性要素の強い反対咬合と考えられます。治療方針として、チンキャップなどで下顎骨の前方成長を抑制し、下顎前歯の挺出を抑えて被蓋の悪化や下顎の前方回転を防ぎます。公表正答では上顎第一大臼歯の遠心回転も含まれ、臼歯関係の改善を図る方針とされています。上顎骨の劣成長や上顎前歯の舌側傾斜が主体ではないため、⑴⑶は選ばれていません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成