9 歳の男児。前歯の嚙み合わせが悪いことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(…
9 歳の男児。前歯の嚙み合わせが悪いことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No. 16A)、口腔内写真(別冊No. 16B)及びエックス線画像(別冊No. 16C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。適切な矯正装置はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 咬合挙上板咬合挙上板は過蓋咬合の改善に用いる装置で、反対咬合の改善には用いません。
- ⑵ チンキャップチンキャップは下顎の過成長を抑制する装置で、上顎劣成長型の反対咬合には第一選択とはなりません。
- ⑶ リップバンパーリップバンパーは口唇圧を排除して下顎前歯の唇側移動や臼歯の遠心移動を図る装置で、反対咬合には用いません。
- ⑷ 上顎前方牽引装置成長期の上顎骨の劣成長に対し、上顎を前方に牽引して前方成長を促します。
- ⑸ スライディングプレート誘導面により下顎を後方へ誘導し、機能性の要素をもつ前歯部反対咬合を改善します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷と⑸です。画像やセファロ分析の結果は提示されていませんが、公表正答から、9歳の混合歯列期に上顎骨の劣成長を伴う反対咬合で、下顎の機能的な前方誘導も伴う症例と考えられます。上顎前方牽引装置は上顎骨の前方成長を促し、成長期の上顎劣成長型の骨格性反対咬合に用います。スライディングプレートは誘導面で下顎を後方に誘導し、機能性の前歯部反対咬合の改善に用います。チンキャップは下顎の過成長抑制、咬合挙上板は過蓋咬合、リップバンパーは下唇圧の排除に用います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成