9 歳の男児。咀嚼時に上顎前歯口蓋側の歯肉が痛むことを主訴として来院した。診断の…
9 歳の男児。咀嚼時に上顎前歯口蓋側の歯肉が痛むことを主訴として来院した。診断の結果、第一期治療として下顎乳臼歯は抜去せずに矯正歯科治療を行うことにした。初診時の顔貌写真(別冊No. 27A)、口腔内写真(別冊No. 27B)とエックス線画像(別冊No. 27C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。治療目標で正しいのはどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 臼歯の挺出臼歯を挺出させて咬合高径を高め、過蓋咬合を改善します。
- ⑵ 下顎前歯の圧下下顎前歯を圧下し、口蓋側歯肉への咬み込みを解消します。
- ⑶ 上顎犬歯の牽引上顎犬歯の牽引は、本例の第一期治療の目標とはされていません。
- ⑷ 上下顎歯列正中線の一致上下顎歯列の正中線のずれを改善し、一致させることが目標とされています。
- ⑸ AngleⅠ級の大臼歯関係の確立乳臼歯を残したままの第一期治療では、AngleⅠ級の大臼歯関係の確立は目標とされていません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴、⑵、⑷です。画像とセファロ分析は提示されていませんが、咀嚼時に下顎前歯が上顎前歯の口蓋側歯肉に咬み込んで痛む状態から、過蓋咬合が考えられます。治療目標として、臼歯を挺出させて咬合を挙上し、下顎前歯を圧下して深い被蓋を改善します。また公表正答から、上下顎の歯列正中線のずれを一致させることも目標とされています。下顎乳臼歯を抜去しない第一期治療では、犬歯の牽引やAngleⅠ級の大臼歯関係の確立は、この時期の治療目標とされていません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成