82 歳の男性。食べこぼしが増えたことを主訴として家族とともに来院した。3か月前…
82 歳の男性。食べこぼしが増えたことを主訴として家族とともに来院した。3か月前から食事の際に食べこぼしが増えたことを家族が気にしているという。医療面接中に口を繰り返し動かす状態が観察された。医療面接中の写真(別冊No. 23A、B、C、D、E、F)を別に示す。確認すべき常用薬はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 抗真菌薬抗真菌薬はオーラルジスキネジアの原因薬剤としては一般的ではありません。
- ⑵ 抗血小板薬抗血小板薬は出血傾向に注意が必要な薬ですが、不随意運動の原因にはなりません。
- ⑶ 抗リウマチ薬抗リウマチ薬は口内炎などの副作用はありますが、オーラルジスキネジアの原因薬剤ではありません。
- ⑷ 定型抗精神病薬ドパミン受容体遮断作用により、長期服用で遅発性ジスキネジアを生じることがあります。
- ⑸ 抗Parkinson 病薬レボドパなどの抗Parkinson病薬は、副作用としてジスキネジアを生じることがあります。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷と⑸です。写真は提示されていませんが、高齢者で食べこぼしが増え、医療面接中に口を繰り返し動かす不随意運動がみられることから、口唇や舌、下顎が不随意に動くオーラルジスキネジアが疑われます。オーラルジスキネジアは、ドパミン受容体を遮断する定型抗精神病薬の長期服用による遅発性ジスキネジアや、レボドパなどの抗Parkinson病薬によるジスキネジアとして生じることが多いため、これらの常用薬を確認します。抗真菌薬、抗血小板薬、抗リウマチ薬は通常この症状の原因とはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成