下顎右側大臼歯部の顎骨骨髄炎を疑う患者の初診時のエックス線画像(別冊No. 15…
下顎右側大臼歯部の顎骨骨髄炎を疑う患者の初診時のエックス線画像(別冊No. 15A)と3 か月後のエックス線画像(別冊No. 15B)を別に示す。初診時と比較した3 か月後のエックス線画像で新たにみられるのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 骨硬化骨硬化は慢性硬化性骨髄炎などでみられる所見ですが、本問で新たに現れた所見としては該当しません。
- ⑵ 骨膜反応骨膜反応は若年者の骨髄炎などでみられることがありますが、本問の経過で新たに生じた所見ではありません。
- ⑶ 病的骨折病的骨折は骨破壊が高度な場合に生じますが、本問の3か月後の所見としては該当しません。
- ⑷ 腐骨分離慢性化に伴い壊死骨が透過帯に囲まれて分離し、腐骨分離として新たに観察されます。
- ⑸ 歯槽頂部骨吸収歯槽頂部の骨吸収は歯周炎でみられる所見で、骨髄炎の経過で新たに現れる典型所見ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。画像は提示されていませんが、顎骨骨髄炎は経過とともに所見が変化します。初期にはエックス線で変化が乏しく、その後骨梁の不明瞭化や虫食い状の透過像が現れ、慢性期には壊死した骨片が周囲の健常骨から肉芽組織によって分離され、透過帯に囲まれた不透過像として腐骨分離がみられるようになります。3か月後に新たに現れる所見として腐骨分離が該当します。骨硬化、骨膜反応、病的骨折、歯槽頂部の骨吸収も骨髄炎でみられることがありますが、本問の経過で新たに生じた所見ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成