65 歳の女性。上顎右側第二小臼歯のクラウン脱離を主訴として来院した。診察の結果…
65 歳の女性。上顎右側第二小臼歯のクラウン脱離を主訴として来院した。診察の結果、前処置の後にクラウンを再製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 27A)、エックス線画像(別冊No. 27B)及び前処置中の口腔内写真(別冊No. 27C)を別に示す。この前処置において考慮すべきなのはどれか。4 つ選べ。
- ⑴ 歯冠歯根長比骨を削除すると歯冠歯根長比が悪化するため、考慮が必要です。
- ⑵ 歯槽骨の削除健全歯質を歯肉縁上に露出させるために歯槽骨を削除します。
- ⑶ フェルールの高さクラウンの維持と歯根破折の予防のため、フェルールの高さを確保します。
- ⑷ 上顎洞底との位置関係上顎洞底との位置関係は本例の前処置では主な考慮事項ではありません。
- ⑸ 対合歯とのクリアランス補綴装置の厚みを確保するため、対合歯とのクリアランスを確認します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴⑵⑶⑸です。写真は見られないため本文から考えます。クラウンが脱離した第二小臼歯で残存歯質が歯肉縁下に及んでおり、前処置として歯冠長延長術などを行ったと考えられます。この際、歯槽骨を削除して健全歯質を歯肉縁上に出し、十分なフェルールの高さ(約2mm)を確保します。骨を削るほど歯冠歯根長比が悪化するため注意が必要で、対合歯とのクリアランスも補綴に必要な量を確認します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成