35 歳の男性。受け口を主訴として来院した。中学生のころから気になり前歯で咬みに…
35 歳の男性。受け口を主訴として来院した。中学生のころから気になり前歯で咬みにくいという。骨格性下顎前突症と診断し、術前矯正治療後に顎矯正手術をすることとした。顎矯正手術前と手術9 か月後のエックス線画像(別冊No. 18A、B)を別に示す。手術名の略語を示す。IVRO:下顎枝垂直骨切り術SSRO:下顎枝矢状分割術下顎に対して行ったのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ SSROSSRO単独ではオトガイ部の骨切りは行われず、本例の所見とは合わないとされています。
- ⑵ IVRO +オトガイ形成術下顎枝の垂直骨切りとオトガイ部の骨切りを組み合わせた術式とされています。
- ⑶ SSRO +オトガイ形成術SSROでは骨片をプレートなどで固定するため、本例の所見とは合わないとされています。
- ⑷ IVRO +前歯部歯槽骨切り術前歯部歯槽骨切り術は前歯部の歯槽部を移動する術式で、本例には当たりません。
- ⑸ SSRO +前歯部歯槽骨切り術本例ではSSROも前歯部歯槽骨切り術も行われていないとされています。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。画像は見られないため公表正答から考えます。下顎枝垂直骨切り術(IVRO)は下顎枝を下顎切痕から下顎角付近まで垂直に切離して下顎を後方移動させる術式で、固定用プレートを用いないことが多く、術後のエックス線画像では近位骨片が外側に重なる像がみられます。本例ではさらにオトガイ部の骨切りによるオトガイ形成術を併用したと考えられます。下顎枝矢状分割術ではスクリューやプレートの固定像がみられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成