27 歳の女性。上下顎前突を主訴として来院した。顎変形症と診断され、術前矯正治療…
27 歳の女性。上下顎前突を主訴として来院した。顎変形症と診断され、術前矯正治療が終了し、上下顎の顎矯正手術を行った。手術前後のパノラマエックス線画像(別冊No. 40A)と側面頭部エックス線規格写真(別冊No. 40B)を別に示す。手術名の略語を示す。LFⅠ :Le FortⅠ型骨切り術IVRO:下顎枝垂直骨切り術SSRO:下顎枝矢状分割術実施した術式の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。上顎 下顎
- ⑴ LFⅠ ― IVRO上顎の前歯部歯槽骨切り術が含まれておらず、実施した術式と一致しません。
- ⑵ LFⅠ ― SSRO上顎の前歯部歯槽骨切り術が含まれておらず、実施した術式と一致しません。
- ⑶ 前歯部歯槽骨切り術 ― IVRO上顎にLe FortⅠ型骨切り術も併用されており、下顎もIVROではないと考えられます。
- ⑷ LFⅠ+前歯部歯槽骨切り術 ― IVRO上顎の術式は一致しますが、下顎はIVROではなくSSROと考えられます。
- ⑸ LFⅠ+前歯部歯槽骨切り術 ― SSRO上顎はLe FortⅠ型骨切り術と前歯部歯槽骨切り術、下顎はSSROの組合せです。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。画像は確認できませんが、上下顎前突に対する顎矯正手術では、上顎はLe FortⅠ型骨切り術に前歯部歯槽骨切り術(上顎前歯部を後方へ移動させる手術)を組み合わせ、下顎は下顎枝矢状分割術(SSRO)で下顎を後方へ移動させることがあります。正答から、術後のパノラマ画像では上顎骨の骨切り線と前歯部の分節、下顎枝の矢状分割を固定したプレートが確認できると考えられます。IVROは通常、固定プレートを用いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成