75 歳の男性。下顎右側第一大臼歯の自発痛を主訴として来院した。抜髄のためアドレ…
75 歳の男性。下顎右側第一大臼歯の自発痛を主訴として来院した。抜髄のためアドレナリン含有2 %リドカイン塩酸塩で局所麻酔を行った直後に気分不快と胸痛を訴えた。意識レベルはJCSⅡ-10、呼吸数26/分で気道閉塞を認めない。このときの生体情報モニタ画面の写真(別冊No. 14)を別に示す。直ちに行うのはどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 酸素投与心筋への酸素供給を補うため、酸素投与を行います。
- ⑵ 救急車の要請急性冠症候群が疑われ、専門医療機関への搬送のため救急車を要請します。
- ⑶ 電気的除細動電気的除細動は心室細動や無脈性心室頻拍で行う処置です。
- ⑷ アスピリンの投与血小板凝集を抑えて冠動脈の血栓の進展を防ぎます。
- ⑸ 輪状甲状間膜穿刺気道閉塞はないため、輪状甲状間膜穿刺の適応ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴⑵⑷です。画像は見られないため本文から考えます。高齢者がアドレナリン含有局所麻酔後に胸痛を訴え、意識レベルの低下と頻呼吸がみられることから、心電図でST上昇などを示す急性冠症候群が疑われます。直ちに救急車を要請し、酸素を投与して心筋への酸素供給を図り、禁忌がなければアスピリンを咀嚼させて血小板凝集を抑えます。電気的除細動は心室細動などの不整脈で行い、気道閉塞はないため輪状甲状間膜穿刺は不要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成