下顎右側の腫脹を主訴とする患者のエックス線画像(別冊No. 25A)、CT(別冊…
下顎右側の腫脹を主訴とする患者のエックス線画像(別冊No. 25A)、CT(別冊No. 25B)及びMRI(別冊No. 25C)を別に示す。最も疑われるのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 骨肉腫骨肉腫は骨の破壊と腫瘍性骨形成が混在し、旭日像などがみられます。
- ⑵ 慢性骨髄炎慢性骨髄炎は不規則な骨破壊と骨硬化、腐骨形成がみられます。
- ⑶ 単純性骨囊胞単純性骨嚢胞は若年者に多く、歯根間に入り込むホタテ貝状の透過像を示し、骨の膨隆は乏しいです。
- ⑷ エナメル上皮腫骨の膨隆を伴う多房性の透過像などから、エナメル上皮腫が疑われます。
- ⑸ 腺腫様歯原性腫瘍腺腫様歯原性腫瘍は上顎犬歯部に好発し、埋伏歯を含む透過像に石灰化物を伴います。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。画像は確認できませんが、下顎の腫脹を主訴とする顎骨病変で最も疑われるものとして、エナメル上皮腫が考えられます。エナメル上皮腫は下顎大臼歯部から下顎枝に好発し、エックス線画像では境界明瞭な多房性(石鹸の泡状、蜂巣状)または単房性の透過像を示し、隣接歯の歯根吸収や皮質骨の膨隆を伴います。MRIではT2強調像で高信号の嚢胞部と、造影される充実部が混在するのが特徴です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成