矯正歯科治療中の口腔内写真(別冊No. 26)を別に示す。上顎右側側切歯の根尖部…
矯正歯科治療中の口腔内写真(別冊No. 26)を別に示す。上顎右側側切歯の根尖部口蓋側歯周組織にみられる変化はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 血流の亢進圧迫側では歯根膜が圧縮され、血流はむしろ低下します。
- ⑵ 歯根膜腔の拡大歯根膜腔の拡大は牽引側でみられる変化です。
- ⑶ 破骨細胞の出現圧迫側では破骨細胞が出現し、歯槽骨を吸収します。
- ⑷ Howship 窩の形成破骨細胞による骨吸収で、骨表面にHowship窩が形成されます。
- ⑸ セメント芽細胞の増殖セメント芽細胞の増殖やセメント質の添加は牽引側でみられる変化です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶と⑷です。写真は確認できませんが、矯正力により上顎側切歯を移動させる際、根尖部の口蓋側が圧迫側となっている状況と考えられます。圧迫側では歯根膜が圧縮されて血流が低下し、その後、破骨細胞が出現して歯槽骨を吸収し、骨表面にHowship窩(吸収窩)が形成されることで歯が移動します。血流の亢進、歯根膜腔の拡大、セメント芽細胞の増殖は、牽引側でみられる変化です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成