下顎前歯部の歯肉退縮を主訴として来院した8 歳児の口腔内写真(別冊No. 24A…
下顎前歯部の歯肉退縮を主訴として来院した8 歳児の口腔内写真(別冊No. 24A)とエックス線画像(別冊No. 24B)を別に示す。考えられる原因はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 過剰歯過剰歯は萌出障害や正中離開の原因となりますが、限局した歯肉退縮の典型的な原因ではありません。
- ⑵ 口呼吸口呼吸は前歯部の歯肉炎の原因となりますが、歯肉退縮の主な原因ではありません。
- ⑶ 弄舌癖弄舌癖は開咬などの原因となりますが、本症例の原因とは考えにくいです。
- ⑷ 外傷性咬合反対咬合などによる外傷性咬合で下顎前歯が唇側に押され、歯肉退縮が生じます。
- ⑸ 下唇小帯肥厚下唇小帯の付着異常も歯肉退縮に関与し得ますが、本症例の原因としては外傷性咬合が考えられます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。写真は確認できませんが、8歳児の下顎前歯部に限局した歯肉退縮は、1歯の反対咬合などによる外傷性咬合が原因となることが多いです。上顎前歯が下顎前歯の唇側を咬むことで、下顎前歯が唇側へ押し出され、薄い唇側の歯槽骨と歯肉に過剰な力が加わって退縮が生じます。早期に被蓋を改善し、外傷性の力を除くことが重要です。過剰歯、口呼吸、弄舌癖、下唇小帯の異常は、この所見の典型的な原因ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成