右側顎下部の腫脹を主訴として来院した13 歳男子の初診時の口腔外写真(別冊No.…
右側顎下部の腫脹を主訴として来院した13 歳男子の初診時の口腔外写真(別冊No. 5A)とMRI T2 強調像(別冊No. 5B)を別に示す。本疾患の発症に関連するのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 顎下腺顎下部に腫脹がありますが、原因は顎下腺ではなく舌下腺からの唾液の漏出です。
- ⑵ 舌下腺ラヌーラは舌下腺から漏出した唾液の貯留で生じ、舌下腺が発症に関連します。
- ⑶ 顔面静脈顔面静脈は本疾患の発症には関与しません。
- ⑷ Wharton 管Wharton管の閉塞は唾石症などの原因で、ラヌーラの主な原因ではありません。
- ⑸ 顎下リンパ節顎下リンパ節の腫大はリンパ節炎などで生じ、本疾患とは関係しません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。写真とMRIは確認できませんが、若年者の顎下部腫脹で、MRI T2強調像で顎下部に高信号を示す病変として、顎下型(潜入型)のラヌーラが考えられます。ラヌーラは舌下腺から漏出した唾液が貯留して生じる粘液嚢胞で、顎舌骨筋の間隙を越えて顎下部に進展すると口腔内の所見が乏しく顎下部の腫脹として現れます。治療は原因である舌下腺の摘出が確実です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成