9歳の男児。1年前に外傷で上顎右側中切歯が露髄し、部分的な歯髄切断を行った。歯根…
9歳の男児。1年前に外傷で上顎右側中切歯が露髄し、部分的な歯髄切断を行った。歯根は当時まだ形成の途中であった。今回の定期診査で、処置が成功し歯髄が生きていると判断できる所見として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 根尖の周りの透過像が、処置の前より大きくなっている。透過像の拡大は、歯髄の壊死と根尖の病変を示します。
- ⑵ 唇側の歯肉に瘻孔ができ、ときどき膿が出ている。瘻孔からの排膿は、根尖の感染が起きていることを示します。
- ⑶ 処置のときから、歯根の長さが少しも伸びていない。歯根の発育が止まっているのは、歯髄が壊死した可能性を示します。
- ⑷ 根尖の周りに透過像がなく、歯根膜腔が連続している。根尖に病変がないことは、歯髄の感染がないことを示します。
- ⑸ エックス線写真で、歯根の長さが伸び、根尖が閉じてきている。歯髄が生きていると歯根の形成が続き、根尖が閉じていきます。
解説
正しいのは、歯根の長さが伸びて根尖が閉じてきていること、根尖の周りに透過像がなく歯根膜腔が連続していることの2つです。歯根が未完成の歯の露髄では、できるだけ歯髄を保存し、歯根の形成を続けさせることが大切です。歯髄が生きていれば歯根の長さと壁の厚みが増し、根尖が閉じていきます。歯根の発育の停止や根尖の透過像、瘻孔がみられれば、歯髄の壊死を考えて処置を見直します。
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