15 歳の女子。下顎右側臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。5 年前に下顎右側…
15 歳の女子。下顎右側臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。5 年前に下顎右側第二小臼歯の疼痛で治療を受けていたが、痛みが消失したため通院を中断していたところ、2 日前から腫脹してきたという。初診時の口腔内写真(別冊No. 10A)とエックス線画像(別冊No. 10B)を別に示す。処置と薬剤・器材の組合せで正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 根管形成 ― Ni-Ti ロータリーファイル根尖が開いた太い根管では、Ni-Tiロータリーファイルによる形成は適していません。
- ⑵ 根管洗浄 ― 次亜塩素酸ナトリウム有機質の溶解と殺菌のため、次亜塩素酸ナトリウムで洗浄します。
- ⑶ 根管貼薬 ― 水酸化カルシウム製剤殺菌作用と硬組織形成促進作用をもつ水酸化カルシウム製剤を貼薬します。
- ⑷ 仮封 ― 軟質レジン系仮封材軟質レジン系仮封材は封鎖性が劣り、感染根管治療中の仮封には適しません。
- ⑸ 根管充塡 ― パラホルムアルデヒド製剤パラホルムアルデヒド製剤は組織毒性が強く、根管充塡には用いません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵と⑶です。写真とエックス線画像は見られないため本文から考えます。5年前に治療が中断された第二小臼歯で、根尖性歯周炎が急性化して歯肉が腫脹したと考えられ、根未完成で根尖が開いている可能性もあります。根管洗浄には有機質溶解作用と殺菌作用をもつ次亜塩素酸ナトリウムを用い、根管貼薬には水酸化カルシウム製剤を用いて殺菌と根尖部の硬組織形成を促します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成