7歳の男児。のどの痛みと発熱を年に何度もくり返し、のどの奥の左右に大きく腫れた扁…
7歳の男児。のどの痛みと発熱を年に何度もくり返し、のどの奥の左右に大きく腫れた扁桃がみられる。保護者から扁桃の働きについて質問された。口蓋扁桃について正しいのはどれか。
- ⑴ 造血幹細胞からB細胞が作られ、抗原に出会う前に成熟する場となる。B細胞が作られて成熟するのは骨髄です。
- ⑵ 口や鼻から入る抗原に接し、咽頭を輪状に囲むリンパ組織の一部をなす。口蓋扁桃は咽頭扁桃や舌扁桃とともに、咽頭の入口を囲むリンパ組織の輪を作ります。
- ⑶ 輸入リンパ管から流れ込むリンパをろ過し、運ばれてきた抗原を捕らえる。輸入リンパ管をもちリンパをろ過するのはリンパ節で、扁桃には輸入リンパ管がありません。
- ⑷ T細胞が分化し、自己の成分に反応する細胞が取り除かれる場となる。T細胞の分化と選択が行われるのは胸腺です。
- ⑸ 古くなった赤血球を壊し、血液中に入った抗原を捕らえる場となる。古い赤血球を壊し、血液中の抗原に反応するのは脾臓の働きです。
解説
正しいのは、口蓋扁桃が鼻や口から入る抗原に接する位置で、咽頭を輪状に囲むリンパ組織の一部をなすという点です。口蓋扁桃、咽頭扁桃、舌扁桃などはワルダイエルの咽頭輪を作り、陰窩の上皮から取り込んだ抗原にリンパ小節で反応します。リンパ節と違って輸入リンパ管はありません。胸腺はT細胞、骨髄はB細胞が育つ場で、脾臓は血液中の抗原や古い赤血球を処理します。
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