45歳の男性。下顎左側第一大臼歯で硬いものをかんだ瞬間に鋭い痛みが走ると訴えて来…
45歳の男性。下顎左側第一大臼歯で硬いものをかんだ瞬間に鋭い痛みが走ると訴えて来院した。齲蝕と修復物はなく、歯周ポケットも浅い。歯冠の亀裂を疑い、その位置を確かめることにした。この目的で行う検査として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 電気歯髄診断器を歯面に当て、歯髄が反応し始める電流の値を記録する。歯髄の生死を調べる検査で、亀裂の位置は分かりません。
- ⑵ 咬合力計をかんでもらい、左右の最大咬合力を比べる。咬合力の大きさは分かりますが、亀裂の有無や位置は分かりません。
- ⑶ 歯面に強い光を当て、光の通り方が途切れる線があるかを観察する。亀裂があると光がそこで遮られ、明るさの境目として亀裂の位置が分かります。
- ⑷ 口腔内の細菌数を測定し、齲蝕原性菌の多さを評価する。細菌数の検査は齲蝕のリスク評価に用いるもので、亀裂は確かめられません。
- ⑸ ガムをかんで出た唾液を集め、酸を中和する力を測定する。唾液の緩衝能の検査で、齲蝕のリスクを評価するためのものです。
解説
最も適切なのは、歯面に強い光を当てて光の通り方が途切れる線を探す透照診です。亀裂があると光がそこで遮られるため、明るい部分と暗い部分の境目として亀裂の位置が分かります。かんだ瞬間の鋭い痛みは歯冠の亀裂でよくみられる症状で、咬頭ごとに咬ませて痛みを確かめる方法とあわせて診断します。電気歯髄診断や唾液・細菌の検査では、亀裂の位置は確かめられません。
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