50歳の男性。重度の慢性歯周炎で、下顎左側第一大臼歯を抜歯した。歯周治療を進めな…
50歳の男性。重度の慢性歯周炎で、下顎左側第一大臼歯を抜歯した。歯周治療を進めながら、欠損部にインプラントを埋入することを希望している。歯周炎の既往がある患者のインプラント治療について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ インプラントは天然歯より炎症に強いため、定期的な管理は必要ない。インプラントの周囲組織は炎症に弱く、定期的な管理が欠かせません。
- ⑵ 歯周炎の治療を終えて病状を安定させてから、インプラントを埋入する。口腔内の歯周病原細菌を減らしてから埋入することが大切です。
- ⑶ 歯周炎の既往がない人に比べ、インプラント周囲炎が起こりやすい。歯周炎の既往は、インプラント周囲炎の危険因子の一つです。
- ⑷ インプラントを埋入すれば、残っている歯の歯周炎も自然に治っていく。インプラントの埋入で、残存歯の歯周炎が治ることはありません。
- ⑸ 歯周炎が進んでいるほど骨が多く残り、インプラントの埋入に有利である。歯周炎が進むと骨が失われ、埋入はむしろ難しくなります。
解説
正しいのは、歯周炎の治療を終えて病状を安定させてから埋入すること、歯周炎の既往がない人に比べインプラント周囲炎が起こりやすいことの2つです。歯周炎の患者の口腔には歯周病原細菌が多く、そのままインプラントを埋入すると周囲に炎症が起こりやすくなります。歯周治療で炎症を治め、プラークコントロールが保てることを確かめてから埋入し、その後も残存歯とインプラントの両方を定期的に管理します。
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