ソクマル歯科医師

22歳の女性。前歯の色が気になると来院した。上下の多くの永久歯に、歯冠を横切る帯…

22歳の女性。前歯の色が気になると来院した。上下の多くの永久歯に、歯冠を横切る帯状の灰褐色の着色が左右対称にみられる。歯の表面はなめらかで、欠けや白濁はない。幼児期に呼吸器の感染症で、ある抗菌薬を繰り返し飲んでいたという。この着色の成り立ちとして最も適切なのはどれか。

解説

最も適切なのは、歯の形成期に服用した抗菌薬が、石灰化している途中の歯の硬組織に取り込まれたことです。テトラサイクリン系の抗菌薬はカルシウムと結合しやすく、歯の形成期に服用すると象牙質などに取り込まれ、服用した時期に一致して帯状の着色が残ります。色は黄色から灰褐色で、紫外線を当てると蛍光を示します。このため、歯の形成期の小児や妊婦にはこの系統の薬を避けます。
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