35歳の女性。下顎左側第一大臼歯の根尖性歯周炎が悪化したあと、左の顎下部のリンパ…
35歳の女性。下顎左側第一大臼歯の根尖性歯周炎が悪化したあと、左の顎下部のリンパ節が腫れた。その後、腫れたリンパ節を生検したところ、皮質のリンパ濾胞に大きな胚中心がみられた。胚中心で起きていることとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 造血幹細胞が分裂して、赤血球や血小板などの血液の細胞が作られている。血液の細胞を作るのは骨髄で、リンパ節ではありません。
- ⑵ 古くなった赤血球がマクロファージに取り込まれ、ヘモグロビンが分解されている。古い赤血球の破壊は、主に脾臓の赤脾髄で行われます。
- ⑶ リンパ液の中の脂肪が取り込まれ、静脈へ送り出す準備が行われている。脂肪の吸収と運搬は小腸のリンパ管が担います。
- ⑷ 抗原の刺激を受けたB細胞が増え、抗体を作る形質細胞や記憶細胞へ分化している。胚中心では、B細胞が増殖して成熟し、形質細胞や記憶B細胞になります。
- ⑸ 骨髄から来た未熟なT細胞が選別を受け、自己を攻撃しない細胞が選ばれている。T細胞の成熟と選別は胸腺で行われます。
解説
最も適切なのは、抗原の刺激を受けたB細胞が増え、形質細胞や記憶細胞へ分化していることです。リンパ節の皮質には、B細胞が集まるリンパ濾胞があり、抗原の刺激を受けると中央に胚中心ができます。ここでB細胞は増殖し、より強く抗原に結合する抗体を作れる細胞が選ばれて、形質細胞や記憶B細胞になります。T細胞は傍皮質に多く、成熟は胸腺で行われます。
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