口腔粘膜の上皮の中には、細胞の突起を網のように広げた細胞が散らばっている。この細…
口腔粘膜の上皮の中には、細胞の突起を網のように広げた細胞が散らばっている。この細胞は、上皮に入り込んだ抗原を取り込んだあと、獲得免疫の反応を始めるために働く。その働きとして正しいのはどれか。
- ⑴ 抗原を処理して所属リンパ節へ運び、ヘルパーT細胞に提示する。上皮の樹状細胞であるランゲルハンス細胞は、抗原を提示する役割をもちます。
- ⑵ 触れた刺激を感じ取り、接している感覚神経の終末に伝える。触覚を受け取るのは、基底層にあるメルケル細胞です。
- ⑶ メラニンを作って周りの上皮細胞に渡し、紫外線から核を守る。メラニンを作るのは、基底層にあるメラノサイトです。
- ⑷ 抗原に結合する抗体を作り、粘膜の表面へ二量体として分泌する。抗体を作るのは、B細胞が分化した形質細胞です。
- ⑸ ヒスタミンを放出して、血管の透過性を高める。ヒスタミンを放出するのは、結合組織にある肥満細胞です。
解説
正しいのは、抗原を処理して所属リンパ節へ運び、ヘルパーT細胞に提示することです。口腔粘膜や皮膚の上皮には、樹状細胞の一種であるランゲルハンス細胞が存在します。抗原を取り込むと分解して断片にし、主要組織適合遺伝子複合体のクラスⅡ分子に載せてリンパ節へ移動し、ヘルパーT細胞に示します。これが獲得免疫の始まりとなります。上皮には、メラノサイトやメルケル細胞も存在します。
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