46歳の女性。下顎左側第二小臼歯の根管充塡を1年前に受けたが、その後の来院が途絶…
46歳の女性。下顎左側第二小臼歯の根管充塡を1年前に受けたが、その後の来院が途絶え、仮封材が外れたまま半年以上過ごしていた。根管口には唾液と食片が入り込んでいる。現在は症状がなく、エックス線写真で根尖部に異常はない。この歯について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 根管内の再感染は、仮封材を厚く詰め直すことで解消できる。すでに入り込んだ細菌は仮封のやり直しでは除けず、根管の清掃が必要です。
- ⑵ 根管充塡の後は、早い時期に緊密な歯冠修復で歯冠側を封鎖する。歯冠側の封鎖が不十分だと、根管が再感染して治療の成功率が下がります。
- ⑶ 唾液に長く触れた根管は再感染しているとみなし、再根管治療を検討する。根管充塡材は唾液中の細菌の侵入を長く防げないため、再感染を前提に考えます。
- ⑷ ガッタパーチャが緊密に詰まっていれば、細菌は根尖まで届かない。根管充塡材だけでは唾液中の細菌の侵入を防ぎきれず、時間とともに根尖まで達します。
- ⑸ 根管充塡材の上に水酸化カルシウムを足し、そのまま冠を装着する。感染した根管を処置せずに冠をかぶせると、後から根尖病変が生じるおそれがあります。
解説
唾液に長く触れた根管は再感染しているとみなすことと、根管充塡後は早期に歯冠側を封鎖することの2つが正しい説明です。根管充塡材は唾液中の細菌の侵入を長く防ぐことができず、歯冠側の封鎖が失われると、細菌は時間とともに根尖まで達します。症状やエックス線写真の異常がまだなくても、再根管治療を検討します。根管充塡の後は、速やかに緊密な歯冠修復を行います。
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