70歳の男性。2週前から皮膚が黄色くなり、かゆみが強い。精密検査で、肝臓の外の胆…
70歳の男性。2週前から皮膚が黄色くなり、かゆみが強い。精密検査で、肝臓の外の胆管にできた胆管癌が胆管をふさぎ、上流の胆管が拡張していた。総ビリルビンは12 mg/dLである。手術を検討しているが、まず黄疸を改善したい。最初に行う処置として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 内視鏡などで胆管に管を入れ、詰まった胆汁を流す閉塞性黄疸では、内視鏡や皮膚から胆管にステントやチューブを入れて胆汁を流し、黄疸と肝臓の障害を改善してから手術などの治療を考えます。
- ⑵ 胆嚢を摘出すれば、胆管の詰まりも解消される詰まっているのは胆管で、胆嚢を取っても胆汁の流れは改善しません。
- ⑶ かゆみ止めの塗り薬を使い、黄疸は自然に下がるのを待つ胆管が腫瘍でふさがっており、自然に黄疸が下がることは期待できません。
- ⑷ 黄疸が出ているので、手術も処置も行わずに緩和ケアに切り替える手術の可能性があり、まず胆汁の流れを改善する処置を行います。
- ⑸ 黄疸を下げるため、ビタミン剤を大量に点滴するビタミン剤では胆管の閉塞は解消せず、黄疸は改善しません。
解説
最も適切なのは、内視鏡などで胆管に管を入れ、詰まった胆汁を流すことです。胆管癌は胆管をふさいで閉塞性黄疸を起こし、胆汁がたまると肝臓の働きが落ち、胆管炎も起こりやすくなります。強い黄疸のまま手術を行うと合併症が増えるため、まず内視鏡で胆管にステントを入れる、あるいは皮膚から肝臓の中の胆管にチューブを入れるなどして胆汁を流し、黄疸を改善させてから、手術などの治療方針を決めます。
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