68歳の女性。3日前から右の胸から背中にかけてぴりぴりした痛みがあり、昨日から同…
68歳の女性。3日前から右の胸から背中にかけてぴりぴりした痛みがあり、昨日から同じ部位に赤い発疹が出てきた。発疹は小さな水ぶくれが集まったもので、体の右側だけに帯のように並び、正中線を越えていない。子どものころに水痘にかかったことがある。この発疹が生じた仕組みとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 皮膚の表面に付いた細菌が汗腺に入り込み、汗の出口にそって膿がたまった細菌による毛包や汗腺の感染では、片側に帯状に並ぶ水疱や先行する神経痛はみられません。
- ⑵ 神経の節に潜んでいた水痘のウイルスが再び増え、神経に沿って皮膚に現れた水痘のウイルスは治ったあとも神経節に潜み、免疫が弱まると再び増えて、その神経の支配域に痛みと水疱を起こします。
- ⑶ 血管の外へ血液が漏れ出し、皮膚の浅い部分にとどまって赤い斑点になっている皮膚の出血による斑点は押しても消えない点状の発疹で、水疱が集まる形にはなりません。
- ⑷ 食べた物へのアレルギー反応で、全身の皮膚に赤いふくらみが出たり消えたりしている食物によるじんま疹は全身に出て数時間で消え、片側に帯状に並ぶ水疱にはなりません。
- ⑸ 衣類の繊維にかぶれて皮膚の炎症が起こり、服がこすれる部位に発疹が出たかぶれは接触した範囲に出ますが、発疹の前から痛みがあり体の片側の帯状に分布する点が合いません。
解説
最も適切なのは、神経の節に潜んでいた水痘のウイルスが再び増え、神経に沿って皮膚に現れたという仕組みです。水痘にかかったあと、ウイルスは知覚神経の神経節に潜み続けます。加齢や病気で免疫が弱まると再び増え、その神経が分布する範囲に痛みと小さな水疱の集まりを生じます。これが帯状疱疹で、発疹より先に痛みが出ること、体の片側に帯状に並び正中線を越えないことが特徴です。
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