45歳の男性。1週前から尿の色が濃くなり、家族から「顔色が黄色い」と言われて受診…
45歳の男性。1週前から尿の色が濃くなり、家族から「顔色が黄色い」と言われて受診した。黄疸があるかを診察で確かめるときに観察する部位と方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 指先の爪を押して離し、爪床の色が戻る速さを見る。爪床の色が戻る速さは末梢の循環を見る方法です。黄疸の有無は分かりません。
- ⑵ 蛍光灯の下で口唇の色を見て、紫色の変化を探す。口唇の紫色の変化はチアノーゼの所見です。また蛍光灯の下では黄色みが見えにくくなります。
- ⑶ 自然光の下で、白目にあたる眼球結膜の色を見る。眼球結膜は白く、ビリルビンが沈着すると黄色く見えやすいため、黄疸を確かめるのに適しています。
- ⑷ 下まぶたを引き下げて、眼瞼結膜の赤みを見る。眼瞼結膜で見るのは赤みの減少、つまり貧血の有無です。黄疸の確認には向きません。
- ⑸ 手のひらを広げてもらい、手掌の皮膚の色を見る。手掌はみかんなどを多く食べた柑皮症でも黄色くなり、黄疸と区別できません。眼球結膜は柑皮症では黄染しません。
解説
自然光の下で眼球結膜の色を見るのが最も適切です。血中ビリルビンが増えると、弾性線維の多い眼球結膜に沈着して黄色く見え、皮膚より早く気づけます。蛍光灯の下では黄色みが分かりにくいため、なるべく自然光で観察します。手掌の黄染は柑皮症でも見られますが、柑皮症では眼球結膜は黄色くなりません。眼瞼結膜は貧血、口唇はチアノーゼを見る部位です。
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