研修医が、肺炎で入院している70歳の男性のバイタルサインを測っている。呼吸数を数…
研修医が、肺炎で入院している70歳の男性のバイタルサインを測っている。呼吸数を数えようとしたところ、男性が自分の呼吸を意識して、ゆっくり深く息をし始めた。ふだんの呼吸数を正確に得るための方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 呼吸を数えていることを伝え、意識して普段どおりに息をするよう指示する。数えていると伝えると、かえって呼吸を意識してしまい、ふだんの呼吸数が得られません。
- ⑵ 10秒間呼吸を数え、その数を6倍して1分間の呼吸数として記録する。短い時間で数えると誤差が大きくなります。呼吸数は30秒から1分間かけて数えます。
- ⑶ 橈骨動脈で脈をとっている姿勢のまま、胸の動きを見て呼吸を数える。呼吸は意識すると変わってしまうので、脈をとっている間に気づかれないよう胸の動きを数えます。
- ⑷ 経皮的動脈血酸素飽和度の値から、およその呼吸数を計算して記録する。酸素飽和度から呼吸数を求めることはできません。呼吸数は直接観察して数えます。
- ⑸ 男性に深呼吸を3回してもらい、落ち着いたところで続けて呼吸を数える。深呼吸をさせると呼吸のリズムが乱れ、ふだんの呼吸数を反映しません。
解説
脈をとっている姿勢のまま、胸の動きを見て呼吸を数えるのが適切です。呼吸はほかのバイタルサインと違い、自分で意識して変えることができるため、数えていることに気づかれると本来の呼吸数が得られません。脈拍を測る流れのまま、さりげなく胸や腹の動きを観察して数えます。呼吸数は肺炎などの重症度を知るうえで重要な指標で、30秒から1分間かけて正確に数えます。
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