研修医が、意識がはっきりしている65歳の男性の頸部で、頸動脈の拍動を確かめること…
研修医が、意識がはっきりしている65歳の男性の頸部で、頸動脈の拍動を確かめることになった。診察の手技として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 左右の拍動を比べるため、両側を同時に強く押さえる。両側を同時に圧迫すると脳への血流が妨げられ、失神を起こす危険があります。
- ⑵ 下顎の角の高さで、親指を使って深く押し込みながら触れる。頸動脈洞を強く押すと反射で脈が遅くなり、血圧が下がることがあります。
- ⑶ 胸鎖乳突筋の後ろ側に手のひら全体を当て、強く押して確かめる。頸動脈は胸鎖乳突筋の内側、気管の横で触れます。手のひらで強く押す方法は不適切です。
- ⑷ 脈拍の数を正確に数えるため、拍動の部分をしばらくもみほぐす。頸動脈をもむと反射で徐脈や血圧低下を起こすおそれがあり、行ってはいけません。
- ⑸ 片側ずつ、気管の横に指先を軽く当てて拍動を感じ取る。頸動脈は片側ずつ、強く押さずに触れます。両側を同時に圧迫すると脳への血流が減るおそれがあります。
解説
片側ずつ、気管の横に指先を軽く当てて拍動を感じ取るのが適切です。頸動脈は胸鎖乳突筋の内側、気管の横を通っています。両側を同時に押さえると脳へ流れる血液が減り、失神を起こすおそれがあります。また、下顎の角の近くにある頸動脈洞を強く押したりもんだりすると、反射によって脈が遅くなり血圧が下がることがあります。指先で軽く触れ、片側ずつ確かめます。
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