24歳の男性。昨夜、酒に酔って床の上で、片膝を立てずに横向きのまま朝まで眠ってし…
24歳の男性。昨夜、酒に酔って床の上で、片膝を立てずに横向きのまま朝まで眠ってしまった。目が覚めると、右の足首と足の指を上に反らすことができず、歩くとつま先が床に引っかかる。右の下腿の外側から足の甲にかけて感覚が鈍い。膝を曲げ伸ばしする力や、足首を下に向ける力は保たれている。障害されていると考えられる部位として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 腰から出て脚の後ろを下へ広く支配する坐骨神経の全体坐骨神経全体の障害なら、膝を曲げる力や足首を下に向ける力も落ちます。
- ⑵ 膝の外側で骨のすぐ近くを通る総腓骨神経腓骨頭の付近は神経が骨の上の浅い所を通るため圧迫を受けやすく、足首と足指を反らせなくなる下垂足を生じます。
- ⑶ ふくらはぎの深部を通って足の裏へ向かう脛骨神経脛骨神経の障害では、足首を下に向ける力や足の裏の感覚が障害されます。この男性ではその力は保たれています。
- ⑷ 大脳の運動の中枢のうち、反対側の下肢を動かす部分脳の障害では下垂足だけが単独で起こることは少なく、圧迫で寝た経過とも合いません。
- ⑸ 太ももの前を通って膝を伸ばす筋を動かす大腿神経大腿神経の障害では膝を伸ばす力が落ちます。この男性では膝の力は保たれています。
解説
膝の外側で骨の近くを通る総腓骨神経の障害が最も考えられます。総腓骨神経は腓骨の頭のすぐ近くを浅く走るため、横向きで長時間寝る、足を組む、ギプスで圧迫されるなどで麻痺しやすい神経です。障害されると、足首と足指を上に反らす筋が働かなくなり、つま先が垂れて床に引っかかる歩き方になります。下腿の外側から足の甲の感覚も鈍くなります。
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