52歳の男性。重い荷物を持ち上げた翌日から強い腰痛があり、本日、両足のしびれと力…
52歳の男性。重い荷物を持ち上げた翌日から強い腰痛があり、本日、両足のしびれと力の入りにくさが出て、朝から尿が出にくくなったため受診した。肛門の周りの感覚が鈍く、両側のアキレス腱反射が低下している。次に行う対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 腰椎のコルセットを作り、自宅で安静を保つよう指導する。神経の圧迫による排尿障害は時間がたつと回復しにくくなり、安静だけでは防げません。
- ⑵ 湿布と鎮痛薬を処方し、2週後の外来で症状を確かめる。排尿障害を伴う神経症状は急いで対応すべき危険な徴候で、経過をみる段階ではありません。
- ⑶ 腰痛体操を指導し、早めに普段の活動に戻るよう勧める。危険な徴候のない腰痛への助言で、この患者には当てはまりません。
- ⑷ 腰椎のMRIで、神経を圧迫している病変を緊急に調べる。腰痛に両下肢の症状、排尿障害、肛門周囲の感覚低下を伴うのは馬尾症候群で、緊急の画像検査と除圧が必要です。
- ⑸ 骨密度を測り、骨粗鬆症の薬を始めて骨折を予防する。今の症状は神経の圧迫によるもので、骨粗鬆症の治療では解決しません。
解説
腰椎のMRIで神経を圧迫している病変を緊急に調べるのが最も適切です。腰痛の多くは安静や鎮痛で軽くなりますが、両下肢の麻痺、排尿や排便の障害、肛門の周りの感覚低下を伴う場合は、大きな椎間板ヘルニアなどが馬尾を圧迫していると考えます。神経の圧迫が長く続くと排尿障害などが残るため、画像で確かめたうえで、早期に手術で圧迫を取り除きます。
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