生後1日の男児。在胎39週、出生体重3,050 gで出生した。哺乳は良好で元気に…
生後1日の男児。在胎39週、出生体重3,050 gで出生した。哺乳は良好で元気に泣いている。母親が「黒っぽい緑色で、ねばねばした便が出た。病気ではないか」と心配している。腹部の張りや嘔吐はない。母親への説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 胎内で飲み込んだ羊水や腸の分泌物などがたまったもので、生後まもなく出る普通の便である。胎便は生後24時間ほどのうちに出始める黒緑色の粘り気のある便で、正常な所見です。
- ⑵ 胃や十二指腸から出血した血液が黒く変わったもので、すぐに内視鏡で調べる必要がある。胎便の色は血液によるものではありません。元気で哺乳もよい本例に検査は不要です。
- ⑶ 母乳の飲みすぎで消化が追いつかないため、授乳の回数を減らす必要がある。胎便は母乳とは関係なく出生前から腸にあるものです。授乳を減らす理由はありません。
- ⑷ 腸の細菌が増えすぎた徴候であり、抗菌薬を飲ませる必要がある。生まれた直後の腸にはまだ細菌はほとんどいません。抗菌薬は不要です。
- ⑸ 胆汁の通り道がふさがっている徴候であり、早く手術を受ける必要がある。胆道の閉塞では灰白色の便になります。黒緑色の便は通り道が開いていることを示します。
解説
胎内で飲み込んだ羊水や腸の分泌物などがたまったもので、生後まもなく出る普通の便であると説明します。これを胎便といい、黒っぽい緑色で粘り気があります。多くは生後24時間ほどのうちに出始め、哺乳が進むと数日で黄色の便に変わっていきます。胎便が出ないまま腹部が張ったり吐いたりする場合は、腸の通過障害を疑います。胆道の閉塞では便が白っぽくなります。
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