研修医が、指導医の監督のもとで成人の腰椎穿刺を行う。患者には側臥位で背中を丸め、…
研修医が、指導医の監督のもとで成人の腰椎穿刺を行う。患者には側臥位で背中を丸め、両膝を胸に抱えてもらった。針を刺す部位を決める手がかりと、その部位を選ぶ理由の組合せとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 左右の肩甲骨の下の角を結ぶ線を目安に、脊髄の太い部分の近くを狙って刺す。この線は胸椎の高さで、脊髄そのものを傷つける危険があります。
- ⑵ へその高さの線を目安に、腹部の大血管を避けるため腹側から角度をつけて刺す。腰椎穿刺は背部の正中から棘突起の間を通して刺し、腹側から刺すことはありません。
- ⑶ 首を前に曲げて最も突き出る棘突起を目安に、その一つ下の椎間から刺す。首の付け根の棘突起は第7頸椎で、頸部での穿刺は脊髄を傷つけるおそれがあります。
- ⑷ 尾骨の先端を目安に、仙骨の下端から上へ向けて硬膜の外に刺す。仙骨の下端からの穿刺は硬膜の外に薬を入れる方法で、髄液を採ることはできません。
- ⑸ 左右の腸骨稜の最も高い点を結ぶ線を目安に、脊髄の下端より下の椎間から刺す。この線はおよそ第4腰椎の棘突起の高さを通り、脊髄の下端より下で刺せば脊髄を傷つけずに髄液を採れます。
解説
左右の腸骨稜の最も高い点を結ぶ線を目安に、脊髄の下端より下の椎間から刺すのが最も適切です。成人の脊髄はおよそ第1から第2腰椎の高さで終わり、それより下の脊柱管には馬尾と髄液があります。腸骨稜の頂点を結ぶ線はおよそ第4腰椎の棘突起を通るため、その上下の椎間から刺せば脊髄を傷つけずに髄液を採取できます。背中を丸めると棘突起の間が広がり、刺しやすくなります。
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