胸水検査のための胸腔穿刺で正しい手技はどれか。
胸水検査のための胸腔穿刺で正しい手技はどれか。
- ⑴ 第9 肋間を穿刺する。第9肋間は低すぎ、横隔膜や腹腔内臓器を損傷する危険があります。
- ⑵ 手技中に咳が生じても急いで手技を進める。咳嗽時は肺の動きで気胸の危険があるため、手技を一時中断します。
- ⑶ 肋骨下縁に沿って穿刺針を胸腔内に進める。肋間動静脈と神経は肋骨下縁を走るため、肋骨上縁に沿って穿刺します。
- ⑷ 局所麻酔をしながら胸腔までの距離を確認する。局所麻酔の際に胸水を吸引し、胸腔までの距離を確認します。
- ⑸ 胸水が吸引されたら穿刺針をさらに5 cm 進める。胸水が吸引された後に針を深く進めると肺を損傷する危険があります。
解説
正解は⑷です。胸腔穿刺では、超音波で胸水の位置を確認し、中腋窩線から後腋窩線付近の第5〜7肋間程度で、肋骨の上縁に沿って穿刺します。肋間動静脈と神経は肋骨下縁を走行するため、下縁に沿って進めると損傷する危険があります。局所麻酔を皮膚から胸膜まで行いながら、胸水が吸引される深さで胸腔までの距離を確認します。咳が生じた場合は肺損傷の危険があるため手技を中断し、胸水が引けた後は針を深く進めないようにします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成