60歳の男性。2型糖尿病で5年前から自分でインスリンを皮下注射している。注射量は…
60歳の男性。2型糖尿病で5年前から自分でインスリンを皮下注射している。注射量は変わらないのに血糖が日によって大きく乱れるようになった。腹部を診察すると、へその右側に硬く盛り上がったしこりがあり、本人は「痛くないのでいつもここに打っている」と話す。指導として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 痛みが少ない利点があるので、引き続きしこりの部分に打ち続ける。しこりの部分ではインスリンの吸収が乱れ、血糖が不安定になる原因になります。
- ⑵ 注射する場所を毎回少しずつずらし、しこりの部分を避けて打つ。同じ場所に打ち続けると皮下がしこりになり、吸収が不安定になるため、部位を少しずつ変えて打ちます。
- ⑶ 皮下ではなく筋肉の中に届くよう、針を深く刺して打つようにする。筋肉内に入ると吸収が速まり、低血糖を起こすおそれがあります。
- ⑷ 血糖が乱れるので、インスリンの量を自分の判断で倍にする。原因は注射部位の問題で、自己判断で量を増やすと重い低血糖を招きます。
- ⑸ 注射の直前に、しこりの部分を強くもんでから打つようにする。もんでも吸収は安定せず、しこりの部分を避けることが基本です。
解説
注射する場所を毎回少しずつずらし、しこりの部分を避けて打つよう指導するのが最も適切です。インスリンを同じ場所に繰り返し注射すると、皮下の脂肪組織が厚く硬くなります。この部分は痛みを感じにくいため、つい打ち続けてしまいますが、インスリンの吸収が不安定になり、血糖が乱れる原因になります。腹部などの中で、前回から少し離れた場所に打つよう指導し、注射手技を定期的に確かめます。
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