保健所に民生委員から電話があり、「近所のアパートで1人暮らしをしているAさんが、…
保健所に民生委員から電話があり、「近所のアパートで1人暮らしをしているAさんが、大声で独り言を言って歩いているのを見かけます。心配なので保健所で対応してほしい」と相談があった。A さん(男性、32 歳)は5年前に保健所のデイケアを一時的に利用し、現在は利用を中断している記録があった。保健師はA さん宅を訪問し、精神科に定期受診し内服していること、母親が食事を届けていることを確認した。保健師が民生委員に、A さん宅に訪問したことを伝えた上で行う説明として適切なのはどれか。
- ⑴ 「A さんはお母さんの支援があるので心配ありません」家族の支援状況は本人の同意なく伝えられない情報で、心配ないと断定することも適切ではありません。
- ⑵ 「A さんは病院から薬をもらって飲んでいるようです」受診や服薬の状況は本人の同意なく第三者に伝えてはならない情報です。
- ⑶ 「これからもA さんを訪問して様子を見ます」保健所として関わりを続けるという自らの対応を伝えるもので、個人情報を漏らさずに相談にも応えられます。
- ⑷ 「A さんにデイケアに通うよう伝えました」本人への具体的な指導内容を伝えることになり、守秘義務に反します。
解説
正解は⑶です。民生委員は心配して相談を寄せた地域の協力者ですが、A さんの受診状況や服薬、家族の支援といった診療や生活に関わる情報は本人の同意なく伝えられません。保健師が伝えられるのは、相談を受けて対応し、今後も関わり続けるという自分たちの行動についてです。そう伝えることで、民生委員の心配に応え、気になることがあれば再び連絡してもらえる関係も保たれます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成