A さん(61 歳、主婦)。昨年度までは異常がなかったが、今年度の特定健康診査で…
A さん(61 歳、主婦)。昨年度までは異常がなかったが、今年度の特定健康診査では、身長158 cm、体重70 kg、腹囲90 cm、血圧136/88 mmHg、喫煙10 本/日で特定保健指導の対象となった。A さんは結果説明会に来所しなかったため保健師は電話で連絡した。A さんは「自覚症状はないため、結果説明会には行かなかった。ここ1年ほど夫の帰りが遅く、夫と夕食を摂った後に家事をするので睡眠不足が続いている。昼間眠くてイライラしたばこを吸ってしまう」と訴えた。このときの電話の対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 夫を待たずに寝るよう指導する。生活の事情を踏まえない指示であり、受け入れられにくい助言です。
- ⑵ 標準体重になるよう減量を勧める。減量を一方的に勧めても、本人が納得して取り組むことにはなりません。
- ⑶ 動機付け支援の対象であると伝える。階層を伝えるだけでは、本人の困りごとに応えたことになりません。
- ⑷ たばこの本数を増やさないよう指導する。喫煙だけを取り上げた指示で、背景にある睡眠不足の問題に触れていません。
- ⑸ 生活習慣の改善について一緒に考えることを提案する。本人の語りを受け止め、一緒に考える提案であり、相談の場につながります。
解説
正解は⑸です。Aさんは自覚症状がないため説明会に来なかった一方で、睡眠不足やいら立ち、喫煙といった困りごとを自ら語っています。この語りを受け止め、生活習慣の改善を一緒に考えることを提案すれば、本人が相談の場につながり、何から取り組むかを納得して選べます。個々の行動を指示する助言や階層の通知だけでは、行動には結びつきません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成