初回面接で、A さんから「1か月に1kg の体重減少を目標に、食事と運動の改善に…
次の文を読み41〜43 の問いに答えよ。A さん(44 歳、女性)。特定健康診査の結果は、身長156 cm、体重72 kg。BMI29.6。腹囲93 cm。血圧135/85 mmHg。空腹時血糖95 mg/dL、HDL コレステロール38 mg/dL、中性脂肪160 mg/dL。喫煙歴はない。特定健康診査の結果、特定保健指導の対象であると説明したところ「運動は嫌いだし、保健指導は必要ない」と言っていたが、保健師の働きかけで初回面接を行うことができた。初回面接では、保健師はA さんの行動変容ステージを無関心期であると判断し、A さんの思いを受け止めながら、検査結果の示す意味を説明した。
初回面接で、A さんから「1か月に1kg の体重減少を目標に、食事と運動の改善に取り組んでみたい」という発言が聞かれ、間食を減らして毎日8,000 歩を目標に歩くこととした。初回面接から2週後に電話連絡したところ、A さんは「間食はしていないし、ご飯は小さなお茶碗に変えて1杯だけに減らしている。なかなか毎日8,000 歩は歩けない。体重はあまり変わらない。こんな自分はだめだ」と話した。この時の保健師の対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 急に体重は減らないと話す。一般論で説明するだけでは、Aさん自身の努力を認めたことになりません。
- ⑵ スポーツジムに通うことを提案する。運動が嫌いなAさんにジムを提案することは、負担を増やし意欲を下げます。
- ⑶ 食事と運動を併せて取り組む必要性を話す。必要性の説明は、できていない点を指摘する形になり落ち込みを強めます。
- ⑷ 自主的にご飯の量を減らしている努力を認める。自分で考えて実行した工夫を認めることで、自己効力感が保たれ取り組みが続きます。
解説
正解は⑷です。Aさんは目標の歩数には届かないものの、自分で考えてご飯の量を減らすという工夫を実行しています。ところが結果が出ないために自分を責めています。保健師が自主的な努力を具体的に認めることで、できていることに目が向き、自己効力感が保たれて取り組みを続けられます。励ましや追加の指導は、今の落ち込みを受け止めることにはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成