薬剤師が来局者に確認する内容として重要なのはどれか。2つ選べ。
56 歳女性。1 日の排尿回数が日中・夜間に関係なく増えており、外出先でトイレの心配をすることが多くなってきた。また、急に我慢できないような尿意を覚えることがあるため、「市販の薬を試してみたい。」と相談に薬局を訪れた。医師の診察・治療は受けておらず、薬剤によるアレルギー及び副作用の経験はないとのことであった。薬局にはプロピベリン塩酸塩 10 mg を含有する医薬品があり、来局者が使用可能かを確認することにした。
薬剤師が来局者に確認する内容として重要なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 喫煙歴喫煙歴はプロピベリンの使用可否を判断するうえで特に重要な確認事項ではありません。
- ⑵ 光線過敏症の既往歴光線過敏症はプロピベリンの主な注意点ではなく、確認すべき重要事項とはいえません。
- ⑶ グレープフルーツジュースの飲用習慣プロピベリンでグレープフルーツジュースとの相互作用は問題となっておらず、重要な確認事項ではありません。
- ⑷ 排尿困難の症状の有無抗コリン作用で排尿困難を悪化させ尿閉を起こすおそれがあるため、確認すべき重要事項です。
- ⑸ 緑内障の有無抗コリン作用で眼圧が上昇し緑内障を悪化させるおそれがあるため、確認すべき重要事項です。
解説
正解は⑷と⑸です。プロピベリンは抗コリン作用により膀胱平滑筋を弛緩させる薬で、排尿困難や残尿がある人では尿閉を起こすおそれがあるため、排尿困難の症状の有無を確認します。また抗コリン作用で散瞳し眼圧が上昇して閉塞隅角緑内障を悪化させるおそれがあるため、緑内障の有無を確認することが重要です。喫煙歴、光線過敏症の既往、グレープフルーツジュースの飲用習慣は、プロピベリン使用の可否を判断するうえで重要な確認事項ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成