アレルギー性鼻炎の治療に用いられる薬物の作用機序に関する記述として、正しいのはど…
18 歳女性。アレルギー性鼻炎と診断され、治療中である。その他の既往歴及び常用薬はない。
アレルギー性鼻炎の治療に用いられる薬物の作用機序に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ビラスチンは、ヒスタミン H1 受容体を遮断することで、くしゃみや鼻汁分泌を軽減する。ビラスチンはH1受容体を遮断し、くしゃみや鼻汁分泌を軽減する第二世代抗ヒスタミン薬です。
- ⑵ クロモグリク酸は、アドレナリン α 受容体を刺激することで、鼻粘膜の血管平滑筋を収縮させ、鼻閉を改善する。クロモグリク酸は肥満細胞からのメディエーター遊離抑制薬で、α受容体刺激作用はありません。
- ⑶ トラニラストは、ロイコトリエン CysLT1 受容体を遮断することで、鼻粘膜の過敏性を改善する。トラニラストはメディエーター遊離抑制薬です。CysLT1受容体を遮断するのはプランルカストなどです。
- ⑷ プランルカストは、IgE 抗体を中和することで、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑制する。プランルカストはCysLT1受容体遮断薬です。IgEを中和するのはオマリズマブです。
- ⑸ ラマトロバンは、プロスタノイド TP 受容体及びプロスタノイド DP2 受容体(CRTH2 受容体)を遮断することで、鼻粘膜の炎症を軽減する。ラマトロバンはTP受容体とDP2(CRTH2)受容体を遮断し、鼻粘膜の炎症を軽減します。
解説
正解は⑴と⑸です。ビラスチンは第二世代の抗ヒスタミン薬で、H1受容体を遮断してくしゃみや鼻汁を軽減し、眠気が少ないのが特徴です。ラマトロバンはトロンボキサンA₂のTP受容体とプロスタグランジンD₂のDP2(CRTH2)受容体を遮断し、鼻閉や鼻粘膜の炎症を改善します。クロモグリク酸は肥満細胞からのケミカルメディエーター遊離抑制薬、トラニラストもメディエーター遊離抑制薬です。プランルカストはロイコトリエンCysLT1受容体遮断薬で、IgEを中和するのはオマリズマブです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成