ヒトにおける脂肪酸の生合成に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
ヒトにおける脂肪酸の生合成に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ミトコンドリアで行われる。脂肪酸の生合成は細胞質基質で行われます。ミトコンドリアで行われるのはβ酸化です。
- ⑵ アシル鎖の伸長過程で、補酵素としてNADH が利用される。アシル鎖の伸長の還元反応にはNADHではなくNADPHが用いられます。
- ⑶ クエン酸により促進される。クエン酸はアセチルCoAカルボキシラーゼを活性化し、合成を促進するので正答です。
- ⑷ アセチルCoA を前駆物質としてリノール酸が合成される。ヒトはω6位に二重結合を導入できず、リノール酸は合成できない必須脂肪酸です。
- ⑸ アセチルCoA をマロニルCoA に転換する反応が律速段階である。アセチルCoAからマロニルCoAへの変換が律速段階なので正答です。
解説
正解は⑶と⑸です。脂肪酸の生合成は細胞質基質で行われ、まずアセチルCoAカルボキシラーゼがアセチルCoAをマロニルCoAに変換します。この反応が律速段階で、クエン酸によってアロステリックに活性化され、パルミトイルCoAによって抑制されます。続いて脂肪酸合成酵素がNADPHを用いて炭素鎖を伸ばし、パルミチン酸が合成されます。ヒトはリノール酸を合成できないため、必須脂肪酸として食事から摂取します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成