測定結果をもとに学校薬剤師が行うこととして、適切なのはどれか。2つ選べ。
学校薬剤師が授業中の教室の環境に係る検査を実施するため、中学校を訪れた。この学校には冷暖房設備と機械換気設備が設置されている。学校薬剤師は、検知管を接続した測定機器を用いて、2 限目の授業が終了する直前に養護教諭立会いのもと、教室内で二酸化炭素濃度を測定した。(測定結果)二酸化炭素濃度:1,600 ppm学校環境衛生基準:二酸化炭素濃度は1,500 ppm 以下であることが望ましい。
測定結果をもとに学校薬剤師が行うこととして、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 測定結果が1,500 ppm を超えたので、未使用の検知管を使って測定機器の気密性点検を実施する。検知管法の気密性点検は測定前に行うものであり、結果が基準を超えたことを理由に実施する手順ではありません。
- ⑵ 教室を30 分以上換気し、生徒がいない状態で二酸化炭素濃度を再測定する。授業中の環境を評価する検査なので、生徒がいない状態で再測定しても実態を反映しません。
- ⑶ 換気設備の運転時間の検討や工夫を行った後に、換気能力の確認等機械の点検や整備の実施を助言する。換気設備の運転時間の見直しを行ったうえで、換気能力の確認など機械の点検・整備を助言するのが適切です。
- ⑷ 重大な健康被害を生じる可能性が高いことを養護教諭に伝える。1,600 ppm程度の二酸化炭素は換気不良の指標であり、直ちに重大な健康被害を生じる濃度ではありません。
- ⑸ 測定結果に加え、一酸化炭素などの他の汚染物質濃度の測定結果も合わせて、空気清浄度を総合的に評価する。二酸化炭素は換気の指標であるため、一酸化炭素など他の測定項目も合わせて空気の清浄度を総合的に評価します。
解説
正解は⑶と⑸です。教室内の二酸化炭素濃度は換気の状態を示す指標で、基準の1,500 ppmを超えた場合は換気が不十分と判断されます。機械換気設備がある教室では、まず運転時間などの使い方を検討・工夫し、それでも改善しなければ換気能力の確認や機械の点検・整備を助言します。また評価は二酸化炭素だけでなく、一酸化炭素など他の汚染物質の測定結果も合わせて空気の清浄度を総合的に判断します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成