学校薬剤師が学校給食従事者に対して行う、脱水や熱中症に関する説明内容として適切な…
9 月上旬に小学校の学校給食施設において、調理場の温湿度計が誤作動を起こし表示されなくなった。夏場は熱気や蒸気の発生で、高温・高湿になることが多かったため、現状を把握するために、学校薬剤師が室内の作業環境測定を行うことになった。
学校薬剤師が学校給食従事者に対して行う、脱水や熱中症に関する説明内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 室温が 28.5 ℃以下であれば、熱中症になることはありません。熱中症は湿度や輻射熱、作業量によって気温が低めでも起こります。28.5℃以下なら起こらないとはいえません。
- ⑵ のどの渇きを感じるまで、水分補給は必要ありません。のどの渇きを感じた時にはすでに脱水が始まっていることがあり、渇く前からこまめな補給が必要です。
- ⑶ めまいや大量の発汗、筋肉の硬直(こむら返り)などの初期症状に注意してください。めまい、大量の発汗、こむら返りは熱中症の初期症状であり、注意を促すのは適切な説明です。
- ⑷ 病者用食品の経口補水液は、脱水症の予防を目的としたものです。病者用食品の経口補水液は軽度〜中等度の脱水状態に用いるもので、予防目的の飲料ではありません。
- ⑸ 病者用食品の経口補水液を飲み過ぎると、ナトリウムの過剰摂取になるおそれがあります。経口補水液はナトリウム濃度が高いため、飲み過ぎるとナトリウムの過剰摂取になるおそれがあり適切な説明です。
解説
正解は⑶と⑸です。熱中症の初期症状として、めまい、立ちくらみ、大量の発汗、筋肉のこむら返りなどがあり、早めに気づいて対処することが大切です。病者用食品の経口補水液は軽度から中等度の脱水状態の食事療法に用いるもので、ナトリウムを比較的多く含むため、飲み過ぎるとナトリウムの過剰摂取になるおそれがあります。熱中症は湿度や作業状況によって28.5℃以下でも起こり得、のどの渇きを感じる前からこまめに水分補給をする必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成