造血系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
造血系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ エルトロンボパグは、赤芽球系前駆細胞のエリスロポエチン受容体を刺激することで、赤血球の産生を促進する。エルトロンボパグはトロンボポエチン受容体を刺激して血小板の産生を促進する薬です。
- ⑵ メコバラミンは、赤芽球内のヘム合成酵素の補酵素として作用することで、ヘムの合成を促進する。メコバラミンはビタミンB12で、メチオニン合成酵素の補酵素として葉酸代謝とDNA合成に関わります。ヘム合成ではありません。
- ⑶ ダプロデュスタットは、低酸素誘導因子(HIF)プロリン水酸化酵素を阻害することで、HIF の分解を抑制してエリスロポエチンの産生を促進する。ダプロデュスタットはHIFプロリン水酸化酵素を阻害してHIFを安定化させ、エリスロポエチンの産生を促進します。
- ⑷ フィルグラスチムは、単球系前駆細胞から単球への分化を促進することで、単球からの顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の放出を増加させる。フィルグラスチムはG-CSF製剤そのもので、好中球前駆細胞の増殖・分化を促進します。
- ⑸ 葉酸は、体内でテトラヒドロ葉酸に代謝されて、DNA 合成の補酵素として作用し、赤血球の成熟を促進する。葉酸はテトラヒドロ葉酸に代謝されてDNA合成の補酵素となり、赤血球の成熟を促進します。
解説
正解は⑶と⑸です。ダプロデュスタットはHIFプロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬で、HIFの分解を抑えて安定化させ、エリスロポエチンの産生を促進するため腎性貧血に用いられます。葉酸は体内でテトラヒドロ葉酸となり、プリンやチミジル酸の合成に関わってDNA合成を支え、赤血球の成熟を促進します。エルトロンボパグはトロンボポエチン受容体作動薬、メコバラミンはDNA合成に関わるビタミンB12、フィルグラスチムはG-CSFそのものの製剤です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成