高ナトリウム血症の患者に禁忌である薬物はどれか。1つ選べ。
高ナトリウム血症の患者に禁忌である薬物はどれか。1つ選べ。
- ⑴ トルバプタントルバプタンは水利尿により血清ナトリウム値を上昇させるため、高ナトリウム血症の患者には禁忌です。
- ⑵ エプレレノンエプレレノンは選択的アルドステロン拮抗薬で、高カリウム血症の患者などに禁忌ですが、高ナトリウム血症は該当しません。
- ⑶ エナラプリルマレイン酸塩エナラプリルはACE阻害薬で、血管浮腫の既往や妊婦などに禁忌ですが、高ナトリウム血症は禁忌ではありません。
- ⑷ カルベジロールカルベジロールはαβ遮断薬で、気管支喘息などに禁忌ですが、高ナトリウム血症は禁忌ではありません。
- ⑸ フロセミドフロセミドはループ利尿薬でNa⁺排泄を促し、無尿や体液中のNa・Kが明らかに減少している患者に禁忌です。
解説
正解は⑴です。トルバプタンはバソプレシンV2受容体遮断薬で、集合管での水の再吸収を抑えて電解質を伴わない水利尿(自由水の排泄)を起こすため、血清ナトリウム濃度を上昇させます。そのため既に高ナトリウム血症の患者には禁忌であり、投与開始時は入院下で血清ナトリウム濃度を頻回に測定します。エプレレノンは高カリウム血症、エナラプリルは血管浮腫の既往などに注意が必要ですが、いずれも高ナトリウム血症は禁忌に該当しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成