下の模式図で表される経口徐放性製剤の放出制御膜として、適切なのはどれか。1つ選べ…
下の模式図で表される経口徐放性製剤の放出制御膜として、適切なのはどれか。1つ選べ。薬物放出口放出制御膜 ― 薬物層プッシュ層
- ⑴ 糖衣糖衣は苦味のマスキングや外観のためのコーティングで、浸透圧ポンプの放出制御膜にはなりません。
- ⑵ 半透膜半透膜は水を通し薬物を通さないため、浸透圧でプッシュ層を膨潤させ一定速度の放出を実現します。
- ⑶ 腸溶性皮膜腸溶性皮膜は胃では溶けず腸で溶けるもので、浸透圧を利用した放出制御膜ではありません。
- ⑷ 生分解性皮膜生分解性皮膜は体内で分解されるもので、主に注射用の徐放製剤などに用いられ、このOROS型には用いません。
- ⑸ イオン交換樹脂膜イオン交換樹脂は薬物をイオン結合で保持して放出を制御するもので、浸透圧ポンプの膜ではありません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。図の構造は、薬物層とプッシュ層を半透膜で覆い、レーザーで薬物放出口を開けた浸透圧ポンプ型の徐放性製剤(OROS)です。消化管内で水が半透膜を通って内部に浸入すると、プッシュ層が膨潤して薬物層を押し出し、放出口から一定速度で薬物が放出されます。半透膜は水は通しますが薬物はほとんど通さないことが必要です。糖衣や腸溶性皮膜、生分解性皮膜、イオン交換樹脂膜では、このような浸透圧による零次放出は実現できません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成