体内動態が線形1-コンパートメントモデルに従う薬物を1 日1 回経口投与し、定常…
体内動態が線形1-コンパートメントモデルに従う薬物を1 日1 回経口投与し、定常状態における平均薬物血中濃度を0.2 mg/L としたい。この薬物の全身クリアランスを0.4 L/h/kg、バイオアベイラビリティを0.4 とすると、1 回あたりの投与量(mg/kg)として最も近い値はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 11 mg/kgでは Css,av = 0.4 × 1/(0.4 × 24)≒ 0.04 mg/L となり、目標の0.2 mg/Lに届きません。
- ⑵ 22 mg/kgでは Css,av ≒ 0.08 mg/L となり、目標の0.2 mg/Lに届きません。
- ⑶ 5D = 0.2 × 0.4 × 24/0.4 = 4.8 mg/kg となり、最も近い値は5です。
- ⑷ 1010 mg/kgでは Css,av ≒ 0.42 mg/L となり、目標の約2倍になってしまいます。
- ⑸ 2020 mg/kgでは Css,av ≒ 0.83 mg/L となり、目標の約4倍になってしまいます。
解説
正解は⑶です。定常状態の平均血中濃度は Css,av = F・D/(CL・τ)で表されます。ここでFはバイオアベイラビリティ、Dは1回投与量、CLは全身クリアランス、τは投与間隔です。D = Css,av・CL・τ/F に、Css,av = 0.2 mg/L、CL = 0.4 L/h/kg、τ = 24 h、F = 0.4 を代入すると、D = 0.2 × 0.4 × 24/0.4 = 4.8 mg/kg となり、最も近い値は5です。投与間隔を時間単位にそろえるのを忘れると誤った値になるので注意しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成