リスペリドンが高プロラクチン血症を引き起こす機序はどれか。1つ選べ。
リスペリドンが高プロラクチン血症を引き起こす機序はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 線条体でのドパミンD2 受容体遮断線条体(黒質線条体路)でのD2受容体遮断は、パーキンソン症状などの錐体外路症状の原因になります。
- ⑵ 線条体でのセロトニン5-HT2A 受容体遮断線条体での5-HT2A受容体遮断はドパミン遊離を促して錐体外路症状を軽減する方向に働き、高プロラクチン血症の原因ではありません。
- ⑶ 前頭前野でのドパミンD2 受容体遮断前頭前野など大脳皮質でのD2遮断は陰性症状や認知機能に関わるとされ、プロラクチン分泌の調節部位ではありません。
- ⑷ 下垂体でのセロトニン5-HT2A 受容体遮断下垂体での5-HT2A受容体遮断はプロラクチン分泌を抑制するドパミン系の阻害ではなく、高プロラクチン血症の主因ではありません。
- ⑸ 下垂体でのドパミンD2 受容体遮断下垂体前葉のD2受容体遮断によりドパミンによるプロラクチン分泌抑制が外れ、高プロラクチン血症が起こります。
解説
正解は⑸です。下垂体前葉からのプロラクチン分泌は、視床下部の隆起漏斗路から放出されるドパミンが下垂体のD2受容体を刺激することで抑制されています。リスペリドンはD2受容体遮断作用が強く、この抑制が外れるためプロラクチン分泌が増え、乳汁分泌や月経異常などの高プロラクチン血症を生じます。線条体のD2遮断は錐体外路症状、前頭前野などの中脳辺縁系のD2遮断は抗精神病作用に関わり、5-HT2A遮断は錐体外路症状の軽減に寄与します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成